元留学カウンセラーの本音

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費用を抑えて高校留学をしたい人が考えるべき5つのこと

Roma Community


英語圏に子供を留学させたいんですけど、どこの国が一番安いですか?」

 

普通に子供を学校に送り出すよりも出費が多い留学生活。親としては、お金の話が一番気になる話題だったりしますよね。

この質問、ちょっと聞かれ飽きた。(これ、日本語あってるかな?笑) 

私の本音は「安いところだったらどこでもいいの?それともちゃんと勉強させたいの?」。

 

安いところを探せば留学先って五万とあると思うんですが、何で留学させたいか、何で本人が留学したいのか、という目的の部分に本来の留学の意味を見出すことができると思うんですね。

 

 

金額を第一優先に考えて留学したい人(本来は金額よりも自分の夢とか、やりたいこととか優先して欲しいんですけど)に、私がみなさんに伝えたいこと3つあります。

 

※費用を抑えた中学校・高校留学を考える方限定の意見です。

 

1、私は個人的にカナダの方が安いと感じています。

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等の母国語が英語の国の平均的な留学費用を比較したときに、カナダが全体的に金額が安いです。(もうこれは星の数ある学校を調べた経験でのお話ですが・・・)

例えば、カナダのバンクーバーで人気がある高校の費用とオーストラリアの人気がある高校の1年間の費用を比較してみましょう。

※2017年8月30日に調べた情報です。

※レート参考のウェブサイト(三菱東京UFJ

 

<カナダ留学費用>

参考学校:Burnaby School District 2017-2018 Fees(HP)

入学手数料:$200

学費:$14,000

保険:$950

ホームステイ手配料:$525

ホームステイ費用(約10ヶ月):$9,000

空港送迎:$75

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合計:$24,750(約2,376,000円)

$1=96円

 

<オーストラリア留学費用>

参考学校:New South Wales Government Schools 2017-2018 Fees(HP)

入学手数料:$250

学費:$14,000

保険:$612

ホームステイ手配料:$300

ホームステイ費用(約10ヶ月):$13,020

空港送迎:$140

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合計:$28,322(約2,718,912円)

$1=96円

 

カナダとオーストラリアの年間の差は、約35万円。

毎年35万円節約できたら、かなり生活が楽ですよね。 

 

2、フィリピンとか、フィジーとかそういうよくわかんない国にお子さんを単身で飛ばすのはやめてください。

フィジーの高校留学、評判が悪すぎます。

『フィジー 高校留学 評判』って検索すると、山のように出てくる口コミ。ネット情報なので鵜呑みにしすぎるのは良くないですが、TOEIC が上がらないだの、友達が日本人しかできないだの、学校から家に帰るときに脅されてお金を盗まれた、など色々な話を聞きます。

 

発展途上国に、子供一人で行かせることに対して純粋に疑問。

治安情報については、外務省のホームページを参照してください。

www.anzen.mofa.go.jp

 

しかもそんなに安くない。

フィジーにある知名度が高く、多くの日本人が通う高校は、学費と滞在費で年間150万(以上)くらいするようです。

 

あと、カナダで高校留学してきた、っていうのとフィジーで高校留学してきた、ってイメージがだいぶ違いませんか?

 

3、中学・高校留学は英語を勉強しに行くわけじゃない

英語の勉強をしに留学しに行く人も多いのですが、中学・高校留学って英語を勉強しに行くわけじゃなくて、英語で何かを学びに行きます

頭ではよく勘違いされてる人も多いと思います。英語だけ出来るようになればそれでいいっていうわけじゃないんですね。例えば、数学や社会、理科なども全部英語になるわけなんです。極端な例を出すと、数学の二次方程式とかも全部英語で説明されてそれを理解できるようにならないといけないんです。

 

4、短期でもいいから、夢を叶えるのはどうでしょう?

海外に長期留学した方が、言語を伸ばしていくのに一番良い方法のように一見見えますが、海外で過ごす時間=語学の向上 ではないです。

最近では、セメスター留学、ターム留学っていうのも一つの手段としてあり、海外の高校に体験入学(こういう言い方すると理解に誤差が出ちゃうけど)することもできます。

北米であればセメスター制(2学期制で1学期あたり5ヶ月)、オセアニアであればターム制(4学期制で1学期あたり3ヶ月未満) での留学を受け入れている学校もあります。

 

もしくは、夏のサマーキャンプ(キャンプとは言っても、テントをはるようなキャンプではなく、ホームステイや寮に滞在する英語+観光のプラン)に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

 

5、留学費用は想像よりもかかります。

 最後に、留学の費用は想像よりもかかるということ、を親御さんには特に理解してほしいです。基本的に留学エージェントは必要最低限の金額を伝えます。授業料やホームステイの費用とか、現実に絶対かかる費用だけね。

だから、実際に渡航するお子さんのお小遣いなんて・・・知らんがな。笑

超倹約家の子もいれば、全然気にしないで送られてくる仕送りを全部使っちゃう子もいるし、本当にそれは人それぞれ。これはエージェントの問題じゃなくて家族の問題。

過去には、1ヶ月10万円使う女子高生の話も聞いたことがありますよーっ!私の私生活でも外食とかお小遣いだけで10万円使うことなんて滅多にないのに・・・。